タニタ タイマー(TD-379)の数字ボタンが反応しなくなったので、分解修理してみた
タニタ タイマー(TD-379)の数字ボタンが反応しなくなった
タニタのタイマーTD-379を愛用している。
数字キーが使いやすい、操作時の電子音がない、99m99sまで計ることができる、音が小さすぎない、デザインがシンプル。自分で使ってみて気に入り、子ども用にも追加購入した。タニタさん、好きです。
症状
- 4年ほど前に購入して、ほぼ毎日使用。
- 使用場所は基本的に台所。冷蔵庫の扉に貼って使っている。ただ、3年前に1ヶ月ほど、外に持ち出して使っていた時期があり、その際、隙間に土が若干入ったのか、数字によってボタンの押下がすこし引っかかる部分ができた。機能に問題はなし。見える範囲で、ボタン廻りの汚れたところを綿棒で掃除してその後も継続して使用。
- 先日から、どのボタンを押しても液晶が「00m00s」のまま変化しなくなった。電池を替えても改善せず。
対処
- ボタンに物理的な不具合(ゆるみ、ズレ、異物が挟まっている等)があるのではと考えた。
- 分解してみよう
分解
数字キーの写真を撮ってから作業しよう
分解後、数字ボタンを再度配置する時に迷うと困るので、参考画像を撮っておくと良い(私は配置する段階で案の定、迷ってしまい、家にあるもう一台を参照して組み立てました)
裏蓋のネジを外す
まず、裏蓋のネジを外し、裏蓋を開けた。
裏蓋を外すと、基盤?の裏側があらわれた。
本体表側と基盤がネジ止めされていたので、次はここのネジも外した。
裏蓋と、基盤の裏側は、赤黒2本のコードで繋がっているので断線させないよう注意した。
基盤を留めるネジにすこし緩んでいるものが数本あった。この緩みが不具合の原因かも?と思いつつ、とりあえず全部外す。
基盤のネジを外すと、本体表側のボタン面が内側から見える状態になった。
ボタンの裏側には小さな灰色のゴムパーツがついていて、ボタンを押すとこのパーツを介して基盤に圧が伝わる構造となっている。
基盤をチェック(見てもよくわからないのだけれど一応)
本体裏側に繋がっている基盤部分。
ひっくり返して裏蓋に乗せ、基盤の表面をチェックする。
目視では、基盤部分に目立った汚れなどはみられなかった。
それ以上はわからないので、ひとまずよしとする。
ボタン部分の清掃
プラスチックボタンと本体の隙間や、ボタン表面の汚れが気になるので、分解のついでに掃除もすることに。(汚れが不具合の原因なのかはわからないが)
本体表側、ボタンの裏からゴムパーツ(灰色)を外す。
プラスチックボタン(白色)は、本体表側に開いている穴の上に、ただ乗っている状態。
ボタンは裏側には小さく数字が刻印してあり、組み立て時に目安となる。また、切り欠けにあわせてボタンを嵌めれば、数字も天地がきちんと揃うようになっている。
きちんと作られているなと思う。タニタさんの好感度がアップ。
表蓋とボタンを、ぬるいお湯に食器用洗剤を数滴入れたものに数分漬ける。
汚れが緩んでから、メラミンスポンジと綿棒で汚れを落とし、乾かす。
組み立てる
外したネジを順番に取付ける。
特に、緩みがあった内側の基盤のネジは、緩みがないように確認しながら。
復活
電池を入れて動作確認。なんと無事に復活しました。ボタンの押下動作もスムーズになり、見た目もきれいになり、嬉しい。
よかった
作業時間は計20分程。
確証はないが、おそらく、基盤と本体表側を留めるネジに緩みがあって、ボタンの圧が十分に内部へ伝わらなかったのが不具合の原因だったのではと思う。
単価の高いものではないので、不具合が出た時点で買い替えても良いのかもしれないが、分解は楽しかったし、簡単な作業で元通りに使えるようになったことも嬉しい。分解しても問題ない、しっかりした造りになっているのもよかった。
このタイマー、現在私は白と黒のものを持っているが、赤色もあるとタニタのページで気づき、次にタイマーが必要なときはこの赤を買おうと思う(気に入っているのです)